PRESS RELEASE

ABDC設立発表記者会見特集

記者会見の様子

2016.6.14.TUE

 国内のプロ競技ダンス組織の選手会を取りまとめた当組織『全日本プロフェッショナル競技ダンス選手会(ABDC)』の設立発表を6月14日霞ヶ関にある日本記者クラブにて行いました。

 

 会見には賛同者、新聞、ラジオなどのマスコミ報道関係合わせ約50名のご出席をいただき、ABDCの理念や活動指針について説明させていただきました。

 檀上は、左からABDC兼EJBDF選手会・金光進陪会長、TNKS田原健二会長、JPCL庄司浩太会長、ABDC最高顧問・稲川素子氏。

 また、記者発表にあわせてスペシャルゲストやトッププロダンサーによるデモンストレーションも披露。

 同じダンス界からダンスアーティスト黄帝心仙人様のパフォーマンス、激励のメッセージをいただきました。

集合写真中央 当日ご来場の島村宜伸元文部大臣

質疑応答

Q.ABDCにおける、競技主催団体に対してのスタンスはどのように考えているのでしょうか。(ダンスビュウ)

A.(庄司)競技主催団体に対峙するわけではありません。それぞれの団体が素晴らしい競技会を行っております。しかし選手にとっては所属競技団体が違うため、出場したい競技会の情報が入ってこない事もありました。ABDCとしては各団体の窓口となって、選手が望む競技会に出場するための情報を共有していこうという考えです。

Q. ABDCはWDCにつながっているという事でしょうか。(ダンスビュウ)

A.(金光)現状では、選手が所属している競技団体がWDCでほぼ一本化されているので国際大会に関してはWDCという方向を向いております。しかしダンス振興の観点から申しますと、競技団体関係なく全ての日本プロフェッショナル選手でまとまっていきたいと考えております。

Q.設立に当たり苦労した点と、賛同に至らなかった団体、選手の理由とは?(ダンスファン)

A.(金光)既存の団体関係者などは新しい組織を設立する事に対して、不安感からなかなか賛同を得られなかったのですが、話し合いを重ねほぼ全ての関係者、選手に賛同してもらう事が出来ました。未だ賛同に至っていない団体、選手の中では今回の記者会見で判断させて頂くという回答をもった方もいらっしゃいます。

Q. 有志での集まりだったCCJに対し、ABDCは各競技団体に所属している選手が自動的にABDCに入る事になるのか。そして、選手の活動環境の向上について、今どのような不満があり、今後どのように改善していくのでしょうか。(ダンスビュウ)

A.(庄司)東部の3つの選手会でありますEJBDF、TNKS、JPCLに関しては総会で賛同の議決がされておりますのでその会員であれば自動的に加盟ということになりますが、地方の選手会に関しては承認されている選手会とそうでない選手会とでまだ分かれておりますので、今後話し合い説明させて頂き、全国の集まりとして共に活動する方向に向かえばと考えております。そして活動環境の向上に関しましては、例えば選手が怪我をしたときの保険などに団体で入ることにより割引が得られるなど、細々したものかも知れませんが、選手が安心して競技に専念出来る環境を作っていきたいと考えております。

Q.稲川素子氏がABDC最高顧問とJBDF本部の会長に就任したことにより、EJBDFとJBDF本部の団体の間にあった溝が埋まり、遠くない未来に両組織の関係性が改善されるのでしょうか(ダンスファン)

A.(稲川)ダンスの世界は皆一緒になって活動していくというのが金光会長の気持ちなので、私もその気持ちに賛同しており、そのようになる事を願っております。

Q. 昨年のバルカーカップ統一全日本において、EJBDFや西部日本ボールルームダンス連盟の選手はJBDCを通して出場していたが、今後NDCJやJBDCとの関係性はどのようにしていくのか。また、ABDCはバルカーカップなどの競技会にどのように関わっていくのでしょうか。(ダンスファン)

A.(金光)我々は本来ならば、自分たちが魅力を感じる競技会にプロとして出場する権利を持ち、競技会に出場して業界自体を盛り上げる事を考えております。しかし毎年11月3日に行われるバルカーカップに選手がスムーズに出場できない状態がここ何年か続いていました。これは各団体にそれぞれの正義・ポリシーがあり、その状況の中でどうしても相入れないものがある関係上、混乱が選手のほうまで及び迂回して登録、ないしは出場したという経緯があります。今後主催団体でありますNDCJやその他の団体にも考慮し、ABDCとして各上部団体の会議にオブザーバーとして出席し意見をしっかりと発信し、選手がスムーズに試合に出場し、自分たちの持てる力を存分に発揮できるような環境作りを目指しています。

Q.舞台やフラッシュモブ等、どちらかというと若い方に向けた活動に思えてしまうが、現社交ダンス界を支えているといっても過言ではないシニア層に向けての普及に関してABDCではどのような活動をしていくのでしょうか。(ダンスウェーブ)

A.(金光)現在ABDCの考えている活動のひとつに「慰問」を考えております。介護施設・デイケアサービス・ホームケア・・・たくさんの介護福祉サービ スがございます。このような会社・施設等々で、例えば老人ホームに慰問してダンスを披露するなどの活動を今後も広げてまいりたいと考えております。

Q.ABDCは法人格を取らないで、任意団体として活動していくということですか?(朝日新聞)

A.(庄司)法人はまだ取得していませんが、取得の方向で検討中です。イベントの収支決算などで銀行口座 を開設する際、また事務所の契約に関して個人でやり取りすることが現在不便と感じております。社会的な信用の面でも、選手から会費を取るのではなく、賛助会員という形で応援してくださる一般の方や企業の皆様から寄付金を募り会の運営費用としていきたいので、信用のおける法人格を取得したいと考えております。ただ各選手会の中でもまだまとまっている段階ではないので、今後時間をかけて法人格取得に向かって会議を進めていきたいと考えております。

Q.将来的には、ABDCで競技会を開いたりすることを目指すのでしょうか。(朝日新聞)

A.(庄司)我々は選手の集まりですので、主催する団体の競技会に対して情報の窓口になったり、何かしらの意見を提案したりすることはあるかもしれまんが、競技会を主催することはありません。

Q. 野球の選手会など、何か納得できないことが起こった際にスト権を確立して団結してフロントに立ち向かうということがあるが、もし例えば競技会に出られない (資格が設けられて出られない)となった場合にABDCとして団結してスト権などを確立し、主催側にものを言う強い姿勢で臨むという可能性はある のでしょうか。(朝日新聞)

A.(金光)本質としては業界を発展させていきたいというところは、上部団体もABDCも同じ思いをもって活動していると思いますので、なるべくそのよう な事のないようにお互いきちんとした意見交換をしながら、競技会に関してもより良い競技会にしていくように協力していきたいと考えております。

Q.ダンス界を盛り上げるということで、オリンピックという可能性も選択肢としてひとつあり得ると思うが、オリンピックの種目になるということに関してABDCとしてどのように考えているのでしょうか。(朝日新聞)

A.(金光)東京オリンピックの種目の候補として、ボールルームダンスが名乗りを上げましたが、残念ながら今回は選考の段階で落選となりました。現在 ボールルームダンスの世界では大きく分けてプロフェッショナル部門とアマチュア部門があり、我々プロフェッショナル部門は、どちらかといえばアートとスポーツを融合したものを目指しております。またこれをオリンピックに向けてスポーツ・アスリート的な要素を特化したものを「ボールルームダンス」ではなく「ダンススポーツ」と呼んで区別している状況であります。アマチュア部門がダンススポーツをオリンピックに向けて活動していくのは、業界のムーブメントとして一緒に応援し、バックアップすべきことだと思っております。ただABDCとしては、伝統あるボールルームダンスを継承していくのが我々の仕事だと考えております。

Q.設立の賛同人名簿には財団(JBDF)だけ会長の名前が入っていないが理由があるのでしょうか。(朝日新聞)

A.(金光)ABDCの最高顧問であります稲川素子さんが、我々の顧問を引き受けた後に財団の会長になりましたので、賛同人というよりは主催者という立場ですので、名前を明記するのは控えさせていただきました。

 


Q.所属組織として、東部の3団体、中部、九州の団体が入っているが、関西地区で非常に盛んで優秀なダンサーが多数存在し、複数の団体が存在していると認識しています。その関西とのそれぞれの団体とはどのように関わっていくのか。現段階ではどういう話になっていて、展望があるのかお聞かせください。(ダンスファン)

 

A.(庄司)東部が先立ってこのように統一組織としてまとまり、関西だけではなくまだ所属していない団体とも情報は共有しているが、会の統一の意見としてまだ賛同を得られていない状況です。西部の選手には意見をまとめていただき、参加していただきたいと思っています。ただ西部の選手たちは他の団体がどのような行動をとるのか様子を見ているようですので期を見て交渉したいと思っています。

Q.世界にはWDCとWDSFという大きな2つの団体がありますが、日本にもWDSF系の選手会が規模は小さいが存在していると認識していますが、そちらとの関係はどの様に考えているでしょうか。(ダンスファン)


A.(庄司)組織図をご覧いただくとわかると思いますが、現段階ではWDSF系の選手会との関わりがありません。だからと言って関係を構築しないということではなく、我々の基本的な理念、日本で活動するプロの選手はすべての垣根を超えた統一の選手会を構築することが我々の目的であります。WDSF系だけではなく、これからもし新しい組織ができるかもしれないので、団体の枠ではなく全ての選手に賛同を呼びかけていきたいと思っております。

Q.ということは、WDSF系との選手会とも一緒にやっていきたい、そう理解してよろしいですか?(ダンスファン)


A.(庄司)今もうすでに、CCJの舞台公演でもWDSF系の選手と一緒にダンスの普及活動している実績もあるので基本的な理念としては変わりありません。

Q.先ほど、見事なダンスパフォーマンスを見せていただきましたが、今後は社交ダンス以外のジャンルとどういう関係を築くビジョンがあるかお聞かせください。(ダンスファン)


A.(金光)先ほども申し上げましたが、近々ダンスウィズミー第2回公演が予定されておりますが、第2回公演以降はバレエやヒップホップなど他ジャンルのダンスとのコラボや、他のアスリートとのコラボをすることによって交流を深めていこうと思っております。

Q.ここ十数年海外の試合で日本の選手が劇的に活躍する姿が見られなくて寂しい思いをしているが、そういった選手の技術向上やモチベーションのアップ等につながる活動にABDCが関わっていく予定は?(ダンスビュウ)


A.(金光)おっしゃる通りです。全く耳が痛い話でございます。我々ABDCとしましては、選手たちが競技会で活躍し技術向上を図り、スター選手を育てることが我々業界全体の底上げにつながると考えています。ABDCとしては積極的にダンスキャンプや講習会、合同練習会を行ったりして技術向上に貢献したいと考えております。そのためには、かつて世界で活躍したレジェンドと呼ばれる多数の先生方のお力をお借りして、選手たちのレベルアップを図りたいと考えております。

Q.今、執行部として座っている方々は引退したら、どういう立場になりますか?名誉職として組織の中に残るのか、離れるのか、どうお考えでしょうか。(ダンスファン)


A.(田原)ABDCは選手の集まりです。引退したら上部組織に入りますでしょうし、教室の経営もするでしょう。基本的に選手であるときしか所属できないと考えております。


A.(庄司)少し捕捉しますと、先ほどお話ししましたCCJが団体の枠を超えて活動してきたことをABDCが取って代わるという形になりましたので、CCJはDCJ(ダンサーズ・コミッション・オブ・ジャパン)と名前を変え、引退した選手も今までの経験を活かしていける組織にできたらと考えております。またABDCには相談役という役職があります。引退した後も相談役という形で組織に残ってもらうという形もあります。ただ、基本的には選手を引退したら退会するということになります。

Q.先ほどご挨拶いただいた上部組織3団体の長の先生方に質問したいのですが、それぞれお三方はこのABDCという組織をどういう位置づけとお考えでしょうか。(ダンスビュウ)


A.(毛塚鉄雄JCF会長)大変良い質問だと思うのですが、非常に大きな期待をもっています。社会的認知度を高め、地位を高めるということは大事だと思っております。というのも、国家的問題を今、日本は抱えておりまして、東京だけでも500万が要介護、9万が介護従事者不足で、オリンピックの年には3500万人という1億人の3分の1が要介護という大変な事態の中で、厚労省として要介護にならない為の運動を奨励していて、ダンスほど要介護にならない運動はないと自分は考えています。自分の生徒さんもダンスのおかげで健康で、本当に亡くなる間際まで踊っていたという実例もあり、最近はお医者様が勧めるくらいダンスは健康のために良いと言われています。その健康に良いダンスを奨励するためにもABDCの組織は重要だと考えています。自分たち、引退した立場でどんなに良いアイデアを持っていても、現実は踊れる人たちがそういった高齢者がいらっしゃるところに行って踊りを見せたり、教えたりすればこれほど普及効果が高いことはないと考えており、まさに自分たちが考えていたことすべてがABDCの発足理念に書かれていたので、本当に感激しています。文科省の方でも子供が成長する場でいじめや暴力、薬の乱用など以前では考えられないような問題が起きていて、それを根本的に解決するために、武道の精神を学ぶ、感性豊かな心を育成するという意見でダンスを教育の現場で普及させようという動きになっております。そういった意味でも、踊れる人たちが教育現場に行って、先ほどの高齢者同様、普及活動をすればこれ以上効果が高いものはないと考えます。そのことから考えて、今の日本が抱えている教育の問題と介護の問題、両方同時に解決できるABDCの理念は素晴らしいと思っております。


Q.(中川勲NDCJ会長)質問の答えというより現状の確認なのですが、自分はNDCJという団体に関わっているのですが、この組織の上部はWDCであります。そのNDCJに先ほど、金光会長はオブザーバーとして関わると伺ったのですが、その感じからするとNDCJから一歩離れた立場で関わるというニュアンスで解釈しているのですが、それについて金光先生はどうお考えですか?


A.(金光)ABDCでも今の問題については意見が分かれているのが現状です。執行部の考えとしましては、競技会に関してはそれぞれの上部組織と連携して活動していきたいと考えています。ただ、ABDCとしては、全体の流れがWDCの方に向いているのであれば、NDCJに連携して活動していくのが筋だと考えています。ダンス界全体の底上げ普及も目的でありますので、先ほど、お話しに出ましたWDSF系の選手会と関わりを視野に入れつつ、しっかりと情報を集めながら精査し、今後の活動の方針を決めていきたいと考えております。


A.(中川勲NDCJ会長)
わかりました。今自分も日本のプロを統一するために活動しております。これはダンス界全体の発展のために大切なことだと考えております。ここでABDCが独立して活動するのではなく、NDCJやそれぞれの上部組織と連携していただくと、ダンス界統一の方向が見えてくると思われるので、ぜひ、NDCJの関連組織になってほしいと思っております。


A.(稲川)私は4月から公益財団法人の会長を務めておりますが、今日はABDCの顧問として登壇しておりますが、JBDFからのお答えはぜひ、副会長、内田先生にお願いしたいと思います。


A.(内田芳昭JBDF副会長)
私共としましては選手会は選手は日本や世界で輝ける活躍をすることが日本にダンスという文化が根付く一番の近道と考えております。ですから選手は自分の技術を磨き、世界一目指して頑張ってほしいと思っております。国内の活動においては学校や老人ホームなどに出向いてダンスの普及に一役買ってほしいと思っております。我々は今後ともABDCの活動を応援したいと思っております。


A.(金光)
僭越ながら、我々から先輩の先生方にお願いがあります。現役というのは踊りを見せられる立場だと考えております。そのような立場にあるということは、積極的に外に出ていき我々の踊りを見せて沢山のファンを増やし、裾野を広げていくことが我々の役目だと考えております。同時にそのような行動、企画を共に上部団体の先生方や関係各社様と協力しながら、選手会単独ではなく、ダンス振興という名のもと、一緒に頑張っていきたいと思っております。その折は、ぜひ、ご協力よろしくお願いいたします。
 

​以上

mail: dance@abdc-pro.com

URL:http://www.abdc-pro.com

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